トイレをおしゃれにするリフォーム術|内装・収納で差がつくポイント

トイレは家の中でも「短い時間しか使わない場所」のように感じられますが、実際は来客の目にも触れやすく、小さな空間だからこそデザインの違いがはっきり分かれる場所です。
そのため、トイレのリフォームは「おしゃれさ」と「使いやすさ」の両方を叶える絶好のチャンス。
今回は、リフォーム会社として多くのトイレ工事に携わってきた経験から、トイレをおしゃれに変える具体的な方法をたっぷりご紹介します。
おしゃれなトイレづくりの基本は「テーマ選び」から始まる

トイレを素敵に仕上げるためには、最初に空間のテーマを決めることがとても大切です。
小さな空間だからこそ、テーマを決めるだけで仕上がりの統一感が一気に生まれます。
人気のトイレデザインテーマ
- ナチュラル
優しい雰囲気で落ち着ける空間。どんなご家庭にも合わせやすい定番スタイルです。 - 北欧風
シンプルながら温かみがあり、最近リフォームで特に人気。 - ホテルライク
高級感があり大人っぽい雰囲気。間接照明と相性抜群。 - カフェ風
個性が出てSNS映えしやすいデザイン。レンガやタイル柄のクロスを使うと◎ - モダン
スタイリッシュで男女問わず人気。飽きのこないスタイル。
テーマを決めるメリット
- 壁紙・床材・照明・収納すべての方向性が決まる
- 無駄な買い物が減る
- 仕上がりがチグハグにならない
まずは「落ち着く空間にしたい」「ホテルのトイレみたいな雰囲気がいい」など、ざっくりしたイメージから考えてみるとスムーズです。
おしゃれなトイレの決め手は壁紙選び

トイレの印象を左右する最大の要素は、なんといっても壁紙(クロス)です。
最近はトイレのクロスに柄や色物を使う「アクセントクロス」が大人気。
少し濃いめの色でも小さな空間なら重たくならず、全体の雰囲気をグッと引き締めてくれます。
人気のアクセントクロス例
- グレージュ
- 深緑(ダークグリーン)
- くすみブルー
- スモーキーピンク
- 木目調
- タイル調
- コンクリート調
特に2024年以降は「グレージュ」「くすみカラー」「テラゾー柄」がトレンドです。
明るい色は清潔感、濃い色は高級感が出るので、テーマに合わせて選ぶときれいにまとまります。
失敗しないクロス選びのポイント
- 光が少ないトイレは、明るめ〜中間色が使いやすい
- 小さめの柄や北欧柄は、可愛くまとまりやすい
- トイレ本体の色(多くは白)との相性を考える
- 長く使うなら「派手すぎない色」が安全
トイレは小さな空間なため、クロスの張り替えもお手軽にできるという理由で、あえて派手な空間に仕上げる方も。
「お部屋には張れないけど、このクロス気になるな~」なんてクロスがあったらトイレにチョイスしてみるのもいいかもしれないですね。
床材は、雰囲気とお手入れのしやすさを両立させる
トイレの床材はおしゃれさだけでなく、お掃除のしやすさも重要です。
トイレにおすすめの床材

クッションフロア(CF)
- 一番人気。
- メンテナンス性に優れており、汚れてもサッと水拭きでOK。
- 価格もお手頃。

フロアタイル
- 柄が豊富でおしゃれにしやすい。
- 高級感があり、ホテルライクにしたい方におすすめ。
最近は石目調やヘリンボーン柄がトレンド。一気に高見えします。
おしゃれ&使いやすい床を選ぶコツ
- ブラック系はホコリが目立ちやすい
- ベージュ・グレー系は最も汚れがバランスよく隠せる
- 明るい木目はナチュラル系に最適
- タイル柄はアクセントクロスと合わせるとカフェ風に
照明でぐっとおしゃれなトイレに変えるテクニック

実は、おしゃれなトイレは「光の使い方」がとても上手です。
照明を変えるだけで、空間は一気に洗練されます。
おすすめの照明演出
- 電球色LED:柔らかく温かい光で落ち着き感UP
- 人感センサーライト:消し忘れ防止+夜中も眩しくない
- 間接照明:アクセントクロスを引き立ててホテルのような雰囲気に
- ペンダントライト:ワンポイントの個性が出せる
とくに、電球色×アクセントクロスの組み合わせが人気で、写真映えする仕上がりになります。
収納と小物で、生活感を消しつつおしゃれに見せるテクニック
トイレをおしゃれに見せるには、生活感を出さない収納計画が欠かせません。
せっかく壁紙や床にこだわっても、掃除道具やトイレットペーパーのストックが丸見えだと、一気に生活感が出てしまいます。
そこでポイントになるのが、「見せる収納」と「隠す収納」を上手に使い分けることです。
見せる収納|ニッチや棚で「魅せるトイレ空間」をつくる

見せる収納とは、あえて見える場所に配置してデザインの一部として楽しむ収納のこと。
最近トイレで特に人気なのが、壁にくぼみをつくる「ニッチ収納」です。
ニッチ収納の魅力
- 壁の中に収まるため圧迫感が出ない
- 奥行きが浅く、置きすぎを防げる
- インテリアとして自然に馴染む
- 新築だけでなく、リフォームでも施工可能
ニッチには、トイレットペーパーを2〜3個とディフューザーや小さなグリーン、ミニアートなどをバランスよく配置すると、カフェやホテルのような雰囲気に。
色味を統一し、置く物は最小限に抑えるのがポイントです。
オープン棚・造作棚
ニッチ以外にも、オープン棚や造作棚を使った見せる収納も人気です。
- 木製棚 → ナチュラル・北欧風に
- アイアン棚 → カフェ風・インダストリアルに
- 白い棚 → 清潔感のあるシンプル空間に
隠す収納|生活感の出やすいものはしっかりカバー

一方で、見せない方が良いものはしっかり隠すことが、おしゃれトイレへの近道。
トイレ用掃除道具や、トイレットペーパーの大量ストックなどは、見える場所にあるだけで一気に生活感が出てしまいます。
トイレで使いやすい隠す収納の種類
- 収納キャビネット
後付けも可能で、トイレリフォームで定番の収納。
扉付きなので、中身を完全に隠せます。
- 吊り戸棚
床に物を置かずに済むため、掃除がしやすくなります。
空間を広く見せたい場合は、色を壁と合わせるのがおすすめ。
- カゴ・ボックス収納
棚の中にバスケットやボックスを使うことで、見た目をスッキリさせられます。
便器交換で見た目と使いやすさが劇的に変わる

内装にプラスして、「便器を交換する」という選択肢もおしゃれさを大きく左右します。
最近のトイレはデザイン性が高い
- フチなしで掃除しやすい
- 自動洗浄・自動脱臭
- コンパクト設計で空間が広く見える
- タンクレスでスタイリッシュ
タンクレスは特にホテルのような空間にしたい方に大人気。
内装と合わせることで、仕上がりの高級感が一段とアップします。
おしゃれなトイレは、全体のバランスが仕上がりを左右する

トイレをおしゃれにリフォームするうえで大切なのは、特別な設備を入れることよりも、空間全体のバランスを意識することです。
まずは「どんな雰囲気のトイレにしたいか」を明確にし、そのテーマに合わせて壁紙や床、照明を選ぶことで、統一感のある空間が生まれます。
トイレは限られたスペースだからこそ、色使いや照明の違いがはっきりと表れる場所。
アクセントクロスや間接照明、ニッチ収納などを上手に取り入れることで、毎日使う場所が少し特別な空間へと変わります。
また、内装と合わせてトイレ本体を見直すことで、見た目だけでなく使い心地やお手入れのしやすさも大きく向上します。
「おしゃれ」と「使いやすさ」を両立したトイレづくりは、ちょっとした工夫と計画で十分に実現可能です。
トイレリフォームをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
ご希望やご予算に合わせて、暮らしに寄り添った最適なプランをご提案いたします。
\ お気軽にどうぞ!! /
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